小学校理科の学習内容

小学校で学習をする「理科」は、小学校第3学年から始まります。第3学年から、第6学年までは31単元あり、いわゆる物理、化学、生物、地学の4つの分野で組まれています。小学校では、物理、化学、生物、地学とは言わずに、エネルギー、粒子、生物、地球という呼ばれ方をしています。
【エネルギー】
第3学年:風とゴムの力の働き、光と音の性質、磁石の性質
第4学年:電気の通り道
第5学年:振り子の運動、電流がつくる磁力
第6学年:てこの規則性、電気の利用
【粒子】
第3学年:物と重さ
第4学年:空気と水の性質、金属,水,空気と温度
第5学年:物の溶け方
第6学年:燃焼の仕組み、水溶液の性質
【生物】
第3学年:身の回りの生物
第4学年:人の体のつくりと運動、季節と生物
第5学年:植物の発芽,成長,結実、動物の誕生
第6学年:人の体のつくりと働き、植物の養分と水の通り道、生物と環境
【地球】
第3学年:太陽と地面の様子
第4学年:雨水の行方と地面の様子、天気の様子、月と星
第5学年:流れる水の働きと土地の変化、天気の変化
第6学年:土地のつくりと変化、月と太陽
(平成29年7月 学習指導要領の内容)
中学年では観察する内容が多いですが、高学年になると理科の授業では実験が多くなることも多くなります。自分から進んで実験や観察をしていくことが理科の勉強では必要になります。自分から主体的に観察・実験などもしていくことで理科の事象を追究することができ、科学的な見方を持って自ら問題解決できるようになります。
理科という科目は実際に自分で納得をするまですべてをやるということが非常に大切です。
投稿者プロフィール

- 國學院大學人間開発学部 准教授
-
博士(教育学)
1976年兵庫県生まれ。静岡県の小・中学校教諭を経て、広島大学大学院に学んだ後、大学教員になる。専門は、理科教育学・学習科学・教育心理学。特に、教師の指導法と子どもの学習理解の関係性に関する研究、その周辺の学習評価、教員養成、ICT機器を活用した指導に関する研究に取り組んでいる。また、小学校理科の全国学力学習状況調査問題作成・分析委員、学習指導要領実施状況調査問題作成委員、小学校教科書編集委員、NHK理科番組委員等を経験し、小学校理科を研究の基盤としている。
ホームページ http://hatena.net
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